PGA2311A 電子ボリュームキットの仕様

PGA2311A 電子ボリュームキットの仕様と注意点

「仕様と注意点」と言ってもあまり書くことはないのですが、ちょっとだけ書きます。

 

■電源電圧は±12V以上±30V以下
三端子レギュレーター7805 / 7905を使っている関係で+5Vを作るには+7.5V以上が必要です。
(-5Vを作るには、-6.4Vで良い)
そのため、±7.5V以上の電圧があれば良いと言う事になりますが、

 

エンコーダー使用時に電源オフを検出して、その時の ボリュームデーターをマイコンのEEPROMに
格納するため、ある程度の時間(10ms程)は安定した電圧が必要です。
そのため、±12V以上とさせて頂きました。

 

また、レギュレーターの最大定格は35Vですので、±12V以上 ±30V以下とします。
但し、±30Vかけるとレギュレーターがちょっと発熱します。

 

この電子ボリュームに流れる電流は、約20mA(プラスマイナス共)で
5Vのレギュレーターの入力に30Vかけたとすると、レギュレーターの電力損は、
(30V - 5V) × 20mA = 0.5W
ですので、結構熱いです。熱が気になるようでしたら、電源入力端子に直列に抵抗を入れてくださいね。

 

■ボリュームの減衰範囲と分解能
ボリュームの場合は 0 〜 -63.5dBまで変化(Aカーブ)し、絞り切ると-95.5dBになり ほぼ無音になります。 ロータリーエンコーダーの場合は、0.5dBステップ 又は1dBステップで 0 〜 -95.5dBまで変化します。

 

**** ボリューム使用時(JP2、3 はオープン) ****
ボリュームは、1個でステレオ分を、まとめて音量調整する方法(JP1ショート)と
2個のボリュームで各チャンネルを個別に調整する方法(JP1オープン)があります。

 

抵抗値は10kΩで抵抗カーブはBが最適です。
回転角度と音量は、ほぼAカーブボリュームを使っている感覚になります。

 

**** ロータリーエンコーダー使用時(JP1オープン、JP2ショート) ****
1個の ロータリーエンコーダーで、ステレオ分まとめて音量調整出来ます。
JP3オープンの時の分解能は、1クリックあたり、0.5dB
JP3ショートの時の分解能は、1クリックあたり、1dBになります。

 

 

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