PGA2311A 電子ボリュームキットの ミュート機能
PGA2310の時は酷かった、電源オフ時のポップ音はPGA2311になってから、マシになっています。
マシになっていますが、無くなった訳ではありません。
特に、低音が良く出るスピーカーと組み合わせた、ハイゲインのアンプでは、心臓に悪い位に「ボコン!」という音が出てきます。
もちろん、電源オフ・ミュート処理が完璧なアンプでは影響はありませんが、
別電源でPGA2311A 電子ボリュームキットを使っている場合に アンプの電源を生かしたまま、
電子ボリュームキットの電源を切ると、凄い音がでます。
この現象は、実験当初から分かっていましたので、外部のリレーをドライブ出来るように、ミュート機能を持っています。
をご覧ください。
マイコンのRC4ポート(6ピン)からはミュート信号が出ています。
■電源オンからミュート信号が "Hi"になる様子です。
電源オン時は、ミュート信号が、電源投入1秒後に立ち上がってるのが分ります。PGA2311A内部も1秒間は、ミュート状態になっています。
■電源オフからミュート信号が "Low"になる様子です。
電源オフ時には、約30ms後にミュート信号が立ち下がります。同時に PGA2311A内部もミュート状態に入ります。
■電源オフ時のミュート信号とPGA2311A出力波形です。
ミュートの立下りから、90ms後にポップ音が出ているのが観察出来ます。ポップ音は100mV/divで見ていますので、
ピークでは 300mV以上出ています。
※何度か測定して一番大きな、ポップ音の波形で、かつ 負荷抵抗は無い状態です。負荷抵抗があれば波形は小さくなります。
以上3種類の画像は、ナマ?状態のPGA2311A 電子ボリュームキットの波形であり、実際は電源電圧や、
アンプ側の平滑コンデンサーの容量、インラッシュ防止回路の有無によって 変わります。
しかし、ミュート信号を利用して、スピーカーにつながるリレーを制御することで、ポップ音がなくなる事は
実験にて確認しています。
実験にはミュート機能を殺した LM3886DCアンプとリレー ALA2F24を使用、電源電圧±26V 平滑コンデンサー約15,000μF
インラッシュ防止なし、 キット内 R17は10kΩ Q2は2SC1815使用 で確認。