電子ボリュームIC PGA2320について
PGA2320の前に、PGA2310やPGA2311という電子ボリュームICがありましたが、
どちらも、価格が高騰し安定して入手出来ないようになりました。
そこで、PGA2320を使った電子ボリュームを開発することにしました。
PGA2320は、電源電圧が±15Vという高い電圧で、プロ用バランス機器で使われる+4dBmという高い電圧も余裕で受けられ、ゲインエラーや 歪率もかなり低く(無視できるレベル) 本当に高性能な電子ボリュームICになっています。
マイコンから3線SPI方式で(/MUTEも入れると4線)でコントロール出来、このコントロール信号を複数のPGA2320にパラに入力することで、1個のマイコンから数十個のPGA2320を同時にコントロールすることも出来ますので、マルチアンプやバランス型も余裕で音量制御出来ます。
音質は、PGA2311A よりPGA2310に近く 高性能というより、「音楽」を聴かせるような感じです。
ただ、電源オン・オフ時のショックノイズも PGA2310 なみに大きく、ミュートにはリレーが必要です。
ソフトウエアもPGA2310、PGA2311と全く同じで OKで 楽でした。
難点と言えば、面実装しか無く、この点は アマチェアではハンダ付けが難しいかなぁ?
と言う事で キット化はせず、完成品にすることにしました。
■PGA2320のデーターシートはこちらをご覧ください。