uPC1237HA アンプ・スピーカー保護ICについて

uPC1237HA アンプ・スピーカー保護ICについて

uPC1237HAは、プライスマイナス電源を使用したOCL・SEPP回路用に作られた
アンプとスピーカーの保護ICです。

 

SEPP・DCアンプは無音の時に出力電圧はGNDレベルにありますし、
音楽を鳴らしている時でも その平均値はGNDレベルになります。

 

でも、温度ドリフトの悪化・オフセット調整の崩れ・熱暴走・回路の故障等があると、
アンプの出力電圧はGNDレベルから離れ、スピーカーには、直流電流が流れます。

 

スピーカーに直流電流が流れると、スピーカーの動作点が変わり歪の原因になります。
さらに、アンプの出力電圧が大きくなると、最悪スピーカーのボイスコイルを焼いてしまいます。
(この時、強烈なキツイ匂いがします。経験者談)

 

uPC1237HAは、常にアンプの出力電圧を監視しており、
このキットの場合は約±1V以上の直流電圧を検知すると、アンプとスピーカーの間にある
リレーを切断します。

 

また、AC検出回路も内蔵しており このキット場合は、トランス二次側の電圧を監視しています。

 

AC検出回路の働きとしては、ミュート回路になり、
アンプの電源スイッチをオンしてから、約1秒後にアンプとスピーカーのリレーを接続させ、
電源スイッチがオフされると、直ちにリレーを切断させますので、電源オン・オフ時の「ボコッ」と言うイヤな音は発生しません。

 

ICにはリレードライブ回路も内蔵しており、ドライブ電流は80mAまで流すことが出来ますので、24V以上のリレーであればほとんどドライブ出来ます。

 

動作電圧も広く、25V〜60Vまで動作することになっていますが、回路定数を変更することで、12Vでも動作しました。
※キットでは、24Vリレーを使っていることもあり、±24V〜36Vまでのアンプとさせて頂きます。

 

その他、アンプ側の保護もできますが、キットには使用していませんので、説明は割愛させて頂きます。

 

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