TPA3122D2 D級アンプ基板の回路
回路は、ほぼデーターシートにある通りなのですが、電源のインピーダンスを下げるために 1uFのコンデンサを各電源ピンの近くに配置、安定動作するように配慮しています。
入力のデカップリング・コンデンサには、パナソニックの「ECPU1C105MA5」を使用、バイパスコンデンサには、高音質電解コンデンサー ニチコンMUSE・KZを使い、フィルター用インダクターには 直流抵抗が低い大型トロイダルコイルを使い、高音質設計になっています。
アンプゲインは20dB固定ですので、ソースによっては外部回路での 増幅が必要になる事も御座います。
■ステレオ接続の配線
(画像をクリックすると大きな図面になります)
音質的に BTLモノ接続に比べ劣りますが、1枚の基板でステレオアンプになります。
但し、画像のように出力に大容量電解コンデンサが必要です。
コンデンサの容量は、
C = 1 / (2×3.14×fc×R)
C : コンデンサの容量(F)
fc : カットオフ周波数(Hz)
R : スピーカーの抵抗(Ω)
で決まりますので、
カットオフ周波数 20Hz、 スピーカー抵抗 8Ωの時 の容量は 1000uF
カットオフ周波数 20Hz、 スピーカー抵抗 4Ωの時 の容量は 2000uF
になります。
コンデンサーの耐圧は電源電圧以上を選んでください。
また、電源オン・オフ時に「ボコッ」っと言う音が出ますので、ミュート回路を別途ご用意してください。
■BTLモノラル接続の配線
(画像をクリックすると大きな図面になります)
モノラルですので、ステレオでは2枚必要ですが、出力に大容量電解コンデンサーも、ミュート回路も不要です。
※電源オフ時に「ポッ」と言う 小さな音が出る事があります。
BTLと書いていますが、正確な意味でのBTLではなく、片チャンネルを中点電位にしているだけです。
本来のBTLは、反転回路を持ち、フル・ブリッジでスピーカーをドライブすることですので、DRV134PAなどを使うことで、本来のBTL動作をさせることが出来ます。