TDA7293 / TDA7294 について

パワーアンプIC TDA7293 / TDA7294について

STマイクロエレクトロニクス社のパワーアンプICの中に、TDA7293とTDA7294があります。
この2つのICは、最終段が DMOS構造(二重拡散金属酸化膜半導体)で作られたFETを採用しているため、
大電力出力が可能で、 TDA7293・ TDA7294共に100W出力する事が可能です。
また、壊れにくい事もあって楽器用のアンプとしても使われています。

 

■TDA7293とTDA7294違い
ブロック図を見比べてみても ほとんど変わりませんし、データーシート上でもほぼ同じですが、

 

TDA7293のブロック図です。(画像をクリックすると大きな写真になります)

 

 

 

 

TDA7294のブロック図です。(画像をクリックすると大きな写真になります)

 

 

 

 

使用電源電圧が、TDA7293が±50V TDA7294が±40VとTDA7293のほうが、ちょっとだけ高い電圧がかけられるようです。

 

一番ちがうのは、ブートストラップ・コンデンサの位置ですが ICの内部的には違いが無いと思われます。

 

またTDA7293はパラレル接続が出来るようで、1個のTDA7293は通常通りの接続でスピーカーを駆動するとともに
他のTDA7293の出力部をパラレルにすることができます。
詳しくは、TDA7293データーシート14p「Figure 11. Modular application circuit」を御覧ください。

 

TDA7293データーシートはこちら
TDA7294データーシートはこちら